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日産リーフ、エコカーの進化

  • 投稿者:
  • NISORO事務局
  • 2010年11月13日

日産リーフ、エコカーの進化


今年12月より日米を皮切りに販売開始する「日産リーフ」。「この電気自動車(EV)はアメリカ市場でも強い印象を与えることになる」と、自動車査定サービス企業Kelley Blue Bookのアナリスト、ジェームズ・ベル氏は予測する。「街中を静かに颯爽と走っていく姿は人々の記憶に残るだろう」。

 発電用エンジンを積むゼネラル・モーターズ(GM)のレンジエクステンダー式EV「シボレー・ボルト」と比べると、電気のみで走る日産リーフは「都市部により適している」という。5人乗りのハッチバックタイプで、7インチのナビゲーションモニターを標準装備し、最高速度は時速140キロ以上を実現する。日産によれば、フル充電での航続距離は、停止・発進の多い都市部でも約160キロまで延びるという。充電の所要時間は、アメリカの家庭で一般的な110ボルトのコンセントにつなぐと約20時間、220ボルトの充電ポイントであれば約8時間が目安とされる。

 アメリカでの車両本体価格は3万2780ドル(日本では376万円)だが、7500ドルの税控除を受けられる。リーフより大幅に安価な電気自動車は、今後数年間現れないだろう。カリフォルニアに拠点を置き、プラグインハイブリッドカー開発を推進する非営利団体CalCarsの設立者フェリックス・クレイマー氏は、「アメリカの全家庭に最適なセカンドカーだ」と評価している。

 各国政府が電気自動車の早期購入者に対して導入しているインセンティブが、価格の高さに対する驚きの緩和に一役買っている。バッテリー充電場所の確保という重要な問題を解決するため、日本、中国、韓国、EU、北アメリカでは充電インフラの整備が進められている。また、カリフォルニア州をはじめ、エコカー普及を目指す世界各国では、環境規制をもうけて電気自動車を後押しする。原油価格の高騰もあり、「2010年から2015年までの世界のプラグインハイブリッド車と完全電気自動車の合計販売台数は310万台に達する」とアメリカの市場調査会社パイクリサーチ社は予測している。

 しかし一部のアナリストは、多数の消費者に従来のガソリン自動車から切り替えさせることは簡単ではないと注意を促す。しっかりした政府の政策的後押し、原油価格の高騰に加え、コスト削減や充電時間の短縮、航続距離の延長を実現する技術的ブレイクスルーが不可欠である。アメリカの調査機関J.D. Power and Associatesが最近発表した予測によると、2020年のハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車の合計販売台数は520万台になるという。しかし、同年の世界全体での乗用車販売に占める割合は7.3%にすぎない。また、520万台のうち、完全電気自動車はわずか131万台である。今年のハイブリッド車と電気自動車の合計販売台数は100万台、全乗用車の2.2%と予測されており、今後10年間の伸びは非常に緩やかと言えそうだ。

 ただし、自動車メーカーと電気自動車支持者は、充電インフラの急拡大やバッテリー技術の進歩、生産台数増加によるスケールメリットの獲得によって、一気に普及が進む可能性もあると指摘している。


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