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<猛暑>世界各地で「非常事態」 偏西風の蛇行が原因

  • 投稿者:
  • NISORO事務局
  • 2010年08月03日


東京消防庁のまとめでは、7月に都内で熱中症で医療機関に救急搬送された人は昨年同月の4倍の1464人。ロシアや米国でも異常気象による熱波で多数の犠牲者が出ているという。その原因は--。


<猛暑>世界各地で「非常事態」 偏西風の蛇行が原因
最近の偏西風の流れと気温※実線は偏西風の強いところ。
気温は、地上付近の気温と平年値との差。
色が濃いほど差が大きい。



モスクワでは7月29日、38.2度の最高気温を観測し、26日に記録した過去130年の観測史上最高気温(37.5度)を更新した。例年、30度を超える日は長くて1週間だが、7月中旬から1カ月に及ぶ「非常事態」になると予想されている。

 暑さでモスクワ近郊をはじめロシア中部で森林・泥炭火災が続発し、計860平方キロ以上が焼失。ロシア非常事態省などによると、30日までに少なくとも25人が火災で死亡し、延焼で住宅1170戸が全焼した。プーチン首相は30日、ロシア中部・ニジェゴロド州の火災現場を訪れて住民を見舞い、死者1人あたり10万ルーブル(約30万円)の特別補償金を支払うと約束した。

 猛暑のためか湖や川での7月の水死者は全国で300人を超えた。名物のアイスクリームは「売り上げは例年の4倍」(イズベスチヤ紙)という。今年の小麦の収穫量も2割減と予測されている。

 米国では、ニューヨーク、ワシントン、ラスベガスの7月の平均気温が史上最高となりそうで、「観測史上最も暑い7月」(USAトゥデー紙)となる見通しだ。

 熱波が襲ったのは6日。ニューヨークはセントラルパークで39.4度を記録。ワシントンなどでも38~39度になった。CNNニュースによると、ペンシルべニア州フィラディルフィアで冷房のない部屋にいた92歳の女性が熱中症で死亡した。ニューヨーク市では電力消費量が急増し、1万8000世帯以上が停電。市は市内500カ所に冷房の付いた避難場所を設置した。

 サンフランシスコ州立大学の調査では、今年、全米で車内に残されて熱中症で死亡した子供は7月30日までで26人に上った。

 気象庁は7月上旬の米国、最近のロシアのそれぞれ一部地域は「異常気象」とする。原因とみるのが「偏西風の大きな蛇行」。北半球で偏西風は西から東へ吹くが、今は南北に波打つように蛇行している。偏西風が北上する東側では高気圧が発達して気温が高くなりやすく、南下する東側では低くなりやすい。

 同庁によると、ロシア西部では6月下旬以降、北上する偏西風の進路がほぼ固定する「ブロッキング現象」が起き温度が上昇。米北東部は7月上旬ごろは大きく北に蛇行していた。日本でも7月初めは南下していたが、梅雨明けを境に北に蛇行した影響で暑さが続いている。

 蛇行は、日付変更線以東の太平洋で起きるラニーニャなどによる赤道付近の海面水温の変化▽北極振動と呼ばれる北半球の気圧の変動--など複数の自然現象が絡み合う。原因特定は難しいという。

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